本記事をご覧の方は、次のような疑問をお持ちではありませんか?
- 場内指名と本指名の違いをちゃんと理解したい
- どちらも取れていないので、どうすればいいか悩んでいる
キャバクラで働いていると、「指名が取れないまま終わってしまう日が続いている…」という悩みを抱えることもありますよね。
本指名の方が大事だというのは分かっているけど、場内も取れないし、次にどう動けばいいのか分からない──そんな不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、「本指名と場内指名の違いと、それぞれの獲得方法」について、以下のポイントを中心に解説していきます。
- 本指名・場内指名とは?それぞれのと違い
- 指名獲得のために必要な行動
- ゼロから指名を取るためのステップ
「まず1本指名を取りたい」と考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
本指名とは?
本指名とは、お客様が再来店時に「あの子と話したい」と、あなたを名指しで指名することを指します。
関西エリアでは「A指名」「場外指名」と呼ばれることもあります。
発生タイミングは、主に以下のようなケースです。
- 過去に一度以上、場内やフリーで接客したお客様が再来店し、指名する
- LINEやSNSなどで営業していたお客様が、初回から本指名で来店する
このように、一度限りの場内指名やフリー接客を超えて、「また来てくれる」関係が本指名です。
本指名のメリット
本指名には、キャバ嬢にとって大きなメリットがあります。
- バックが高く、収入が安定しやすい
- リピーター客との信頼関係が築ける
- お店からの評価も上がる
安定した収入源となり、店舗からの評価対象となるため、本指名はキャバ嬢にとって非常に重要だと言えるでしょう。
本指名のデメリット(プレッシャー・営業コスト)
一方で、本指名には以下のような負担やリスクもあります。
- 営業の手間やプレッシャーが大きくなる
- キャンセル・ドタキャンによる機会損失
- 関係維持のための気遣いや精神的な負担
とはいえ、本指名はキャバ嬢としての「収入」と「信頼」の柱となる大切な指名形式。
無理なく、自分に合ったやり方で増やしていくことが成功のカギになります。
場内指名とは?
場内指名とは、フリーで来店したお客様が、店内で接客したキャストの中から「この子がいい」とその場で選んで指名する仕組みです。
関西エリアでは「B指名」と呼ばれることもあります。
発生のタイミングとしては以下のようなケースが代表的です。
- フリー客として来店し、付け回しでついたキャバ嬢を気に入った時
- 店内で見かけたキャバ嬢に一目惚れし、「あの子をつけて」とリクエストされた時
- 他のテーブルで接客している姿を見て、気になった時
場内指名は「初対面の印象」が非常に大きな要素を占めるため、日々の見た目・所作・雰囲気づくりが大切です。
場内指名のメリット
場内指名は、売れっ子キャバ嬢になるためのスタートラインとも言える存在。
具体的には、以下のようなメリットがあります。
- フリーのお客様と出会うチャンスが増える
- その日の接客次第で指名に繋がる即効性がある
- 本指名へのステップアップに直結する
初めてのお客様に自分の魅力を伝える機会としては、場内指名が最も実践的です。
短時間でインパクトを残せれば、本指名やドリンク注文にもつながりやすくなります。
場内指名のデメリット(単発・バック低め)
一方で、場内指名には以下のような課題や注意点もあります。
- バック金額が比較的低め
- 本指名に比べて単発で終わることが多い
- リピートにつなげるには自力の営業力が必要
たとえば、場内指名のバックは500円〜1000円程度が相場であり、本指名のような売上バックやボトルバックがつかない店舗も少なくありません。
また、場内指名だけではリピーター化に繋がらないケースも多いため、その場限りで終わらせず、LINE交換や再来店のきっかけ作りが必須です。
とはいえ、最初のきっかけ作りとしての役割は非常に大きく、場内指名の数が本指名に直結していくのも事実。
特に新人キャバ嬢にとっては、まずここをクリアすることが売れるための第一歩となります。
本指名と場内指名の違いを比較
キャバクラでの「本指名」と「場内指名」は、仕組みやタイミング、報酬面に大きな違いがあります。
以下は、それぞれの指名の比較表です。
比較項目 | 本指名 | 場内指名 |
---|---|---|
発生タイミング | 再来店時に指名される | 来店中にその場で指名される |
指名方法 | 来店時に名指し・事前予約など | 接客中に気に入られてその場で指名 |
指名バック | 1,000円〜3,000円前後 | 500円〜1,000円前後 |
売上・ボトルバック | 適用あり(売上10~30%) | 基本なし |
主なメリット | 収入安定・お店からの評価・継続関係 | 新規獲得・きっかけ作り・初対面のチャンス |
主なデメリット | 営業負担・キャンセルリスク・精神的コスト | 単発になりやすい・報酬が低め |
それぞれの違いについて、掘り下げて解説していきます。
①発生の流れの違い
本指名は、再来店時に「またあの子に会いたい」とお客様があなたを選ぶ、継続的な関係性の指名です。
一方で、場内指名は来店中のお客様がその場の接客で気に入り、「もっと話したい」と感じた瞬間に入る指名です。
本指名=信頼・継続、場内指名=印象・瞬間の勝負と覚えておくと分かりやすいでしょう。
②バック率・報酬面の違い
収入面では、本指名の方が圧倒的に高単価です。
本指名は売上に対してのバック(売上バック・ボトルバックなど)や指名料が高く設定されているのに対し、場内指名は基本的に短時間+バックが低め。
「場内はきっかけ」「本指名で稼ぐ」が鉄則です。
③関係性の築き方の違い
本指名のお客様には、落ち着いた会話や信頼感を重視した接客が必要です。リピーターとして継続してもらうには、「この子は安心できる」「また来たい」と思わせる要素が求められます。
一方で場内指名は、短い時間でどれだけインパクトを残せるかがカギ。外見・トーク・雰囲気など、瞬発力のある魅せ方が重要です。
④お店からの評価に与える影響の違い
本指名が多いキャバ嬢は、売上への貢献度が高いと判断され、フリー客の優先案内や待遇の優遇につながりやすくなります。
ただし、場内指名を安定して取れる=接客力があるという評価にもつながるため、「場内→本指名」の実績があるキャバ嬢はバランス良く評価されやすいです。
場内指名から本指名に育てるポイント
場内指名をもらっただけでは、まだ“一歩目”。 そこからどう本指名へとつなげていくかが、キャバ嬢として安定して稼ぐためのカギになります。
このセクションでは、場内指名から本指名へ育てるために必要な3つのステップをご紹介します。
- 第一印象で印象を強く残す
- 本指名に繋がる営業トークとアフター対応
- LINE・SNSを使った“追いすぎない”営業術
それでは、順に詳しく解説していきます。
①第一印象で印象を強く残す
場内指名は、「この子ともう少し話してみたい」という好奇心から生まれます。 そのため、第一印象で“また会いたい”と思わせることが絶対条件です。
笑顔・清潔感・自然なリアクション・聞き上手な姿勢を意識して、「この子感じいいな」と思わせる接客を心がけましょう。
たとえ時間が短くても、雰囲気・気配り・距離感でインパクトを残すことが大切です。
②本指名に繋がる営業トークとアフター対応
接客中、「また会いたい」と思ってもらえるかどうかは会話の内容と余韻にかかっています。
以下のポイントを意識することで、本指名へとつながりやすくなるでしょう。
- お客様の趣味・好きな話題を引き出す
- 名前で呼び、特別感を出す
- 別れ際に「次いつ来てくれるの?」と自然に聞く
また、その日のお礼LINEやDMでのフォローも効果的です。
ただし、がっつきすぎず「楽しかったです😊またお会いできたら嬉しいな♪」といった軽やかな内容がベスト。
③LINE・SNSを使った“追いすぎない”営業術
連絡先を交換できたら、次のステップは「思い出してもらう仕掛け」です。
- 交換した日にお礼メッセージ
- その後は「営業感」を出しすぎない日常会話を織り交ぜる
- 週に1〜2回、気負わず送れる頻度を保つ
さらに、SNSでは出勤前のドレス写真やストーリーズ更新で「今日はいるよ」とさりげなくアピール。
追いすぎない、でも忘れられないことがポイントです。
場内指名をもらうコツ
場内指名を安定して取れるようになると、キャバ嬢としてのステップアップに大きくつながります。
とはいえ、場内は一瞬の印象と限られた接客時間で勝負が決まるもの。
ここでは、場内指名をもらうために意識すべき3つのコツをご紹介します。
- 第一印象のつくり方を徹底する
- 短時間で距離を縮めるトーク力
- 席にいない時の“見られ方”にも注意する
①第一印象のつくり方を徹底する
場内指名が入るかどうかは、席についた最初の数十秒で決まると言われています。
そのため、笑顔・挨拶・アイコンタクト・声のトーンなど、第一印象に直結する部分は常に意識しておきましょう。
出勤前のヘアセットやドレス選びも「見られている」前提で整えることが重要です。
また、座る動作や姿勢、礼儀ある振る舞いも含めて、お客様の“最初の印象”に残る工夫を心がけましょう。
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②短時間で距離を縮めるトーク力
フリー客が場内指名を入れるかどうかは、そのキャストともっと話したいかどうかに尽きます。
限られた時間で距離を縮めるには、以下のようなトーク術が有効です。
- 名前や年齢ではなく「趣味」「好きな食べ物」「最近の出来事」など、軽い質問から入る
- 相手に話させて、しっかりリアクションを返す
- 「○○さんって話しやすいですね!」など、好意的な印象を伝える
「また話したい」と思わせる空気づくりが、場内→本指名への第一歩になります。
③席にいない時の“見られ方”にも注意する
場内指名は、席にいない時間でも入ることがあります。 たとえば、「あの子、さっき通ったけど可愛いね」「今あっちの席で話してた子、雰囲気良かった」といったケースです。
通路を歩くときの姿勢や表情、フロア内での動き方、他キャストやスタッフとのやりとりまで、すべてが「お客様の目」に映ります。
また、店内でのお客様の会話や様子にもアンテナを張っておくと、タイミング良く反応できる場面もあるかもしれません。
キャバ嬢のステージ別・指名戦略
指名の取り方は、キャバ嬢としてのキャリアや立ち位置によって変えていく必要があります。
ここでは、新人・中堅・売れっ子それぞれのステージに合った指名戦略を解説します。
あなた自身の現状に当てはめて、今やるべきことを見極めていきましょう。
- 新人は「場内」で指名をもらう感覚をつかむ
- 中堅以降は「本指名」で固定客を育てる
- 最終的には「場内」と「本指名」の両立を目指す
①新人キャバ嬢はまず「場内」で指名癖をつける
新人キャバ嬢の最初の目標は、「とにかく場内指名を取る」こと。 本指名をいきなり狙っても、接客力や営業経験が少ないうちは結果が出にくいのが現実です。
まずは、フリーのお客様から「この子、もう少し話してみたい」と思ってもらう練習を積みましょう。
場内指名を何本も取れるようになることで、以下の土台が作れます。
- お客様の反応の傾向がわかる
- 自分に合うタイプの接客スタイルが見えてくる
- お店からの評価も自然と上がる
この「土台」ができてからこそ、本指名が取りやすくなります。
②中堅~売れっ子は「本指名」で固定客を育てる
場内指名がある程度安定してきたら、次は“いかに本指名を増やせるか”が勝負になります。
この段階では、以下のような意識が重要です。
- 場内から本指名に繋げる導線を明確に持つ
- LINE営業や同伴の頻度・質を工夫する
- お客様との“特別感ある関係”を育てる
特に売れっ子キャバ嬢は、「自分にしかできない距離の詰め方」を持っています。
本指名が入ると、
- 売上が安定
- ランキング入り
- イベント時の出番が増える
といった好循環に繋がるため、戦略的に狙っていきましょう。
③目指すべきは「場内も本指名もバランスよく」
最終的に理想なのは、「場内で新規を取りつつ、本指名で売上を安定させる」という両輪スタイルです。
- 場内指名は新規開拓のチャンス
- 本指名は収入と評価のベース
どちらか一方だけに偏ると、数字もメンタルも不安定になりやすいのが現実。
常に両方の指名にアンテナを張りながら、自分の強みを伸ばしていきましょう。
よくある疑問とトラブル対応
場内指名・本指名に関する理解が深まるほど、「これってどうすればいいの?」と悩む場面も出てきます。 ここでは、キャバ嬢が実際によく直面する4つの疑問・トラブルについて、具体的な対処法をご紹介します。
- 場内から本指名へ当日変更はできる?
- 指名かぶり・ヘルプ時の注意点
- 指名が取れない時のメンタルの整え方
- 営業が負担に感じる時の対処法
①場内から本指名へ当日変更はできる?
お客様から「本指名に変えてもいいよ」と言われた場合、お店のルール次第で変更可能な場合があります。
一般的には、以下の2パターンが多いです:
- 一度会計を済ませて、再度「本指名」として入店
- 延長時に本指名へ自動切替(店舗による)
ただし、お客様にも追加料金がかかるため、気を遣わせずに誘導するトーク力が求められます。
「もし本指名にしてくれたら…♡」という軽いニュアンスで、負担なく気持ちを引き出すのがポイントです。
②指名かぶり・ヘルプ時の注意点
他キャストと同じお客様を担当する「指名かぶり」や、「ヘルプ」で他テーブルにつく場面では、気配りとポジション取りが重要です。
避けるべきNG行動は以下の通り。
- 他のキャストの悪口・比較発言
- お客様に対して「私の方がいいでしょ?」といった煽り
あくまでプロとして、自分の魅力で勝負し、関係を崩さない対応を心がけましょう。
③指名が取れない時のメンタルの整え方
「誰からも指名が入らない…」という日は、どんなキャバ嬢にもあります。
特に新人時代やスランプ期は、結果が出ないことに焦りや自信喪失を感じがちです。
そんな時に意識したいのは、“結果”ではなく“行動”に目を向けること。
- 今日は何人のお客様に笑顔で接したか?
- LINEは何件送った?返事率は?
- 新しい会話ネタを1つでも使えたか?
このように“数字が出なくても自分は動いている”という実感が持てると、自己肯定感が保ちやすくなります。
④営業が負担に感じる時の対処法
営業LINEやSNS投稿が「しんどい」と感じる瞬間は誰にでもあります。
特に本指名が少ないうちは、「何のためにやってるんだろう…」とモチベーションが下がることも。
そんな時は、営業を“義務”ではなく“習慣”にする工夫を取り入れてみましょう。
- テンプレートを作って考える時間を減らす
- 送信タイミングを固定(例:出勤前の18時)
- プライベート要素を混ぜて“営業感”を薄める
また、「無理に営業しない日」を週に1日作るのも効果的。長く続けるには、“ゆるく続ける工夫”が必要です。
まとめ
本指名と場内指名は、キャバ嬢としての収入・評価・キャリアに直結する大切な指名制度です。
それぞれの違いを理解し、場内で出会ったお客様を本指名へと育てる流れを意識することで、着実に結果はついてきます。
とはいえ、「まだ自信がない」「いろんなお店で試してみたい」という方も多いはず。そんな方にはキャバクラ派遣がおすすめです。
派遣なら、面接なし・登録だけで即勤務OK。ノルマもなく、いろんな店舗で接客経験を積みながら、自分に合うスタイルを見つけることができます。
まずは1日から、気軽に働いてみることが、あなたの自信とスキルにつながります。